大阪府:不法占拠問題土地、西区の1.7ヘクタール売却 121億円、長谷工などに
2007年 12月 11日
大阪府は10日、大阪市西区江之子島2の府有地(約1・7ヘクタール)を長谷工コーポレーションを代表者とするグループに121億2000万円で売却すると発表した。事業コンペで採用された同グループの案では、高層マンション(地上56階建て)のほか、ギャラリーやホール、アーティスト育成施設などの建設を盛り込んでいる。
この土地は1874~1926年、府庁舎が置かれ、「府政発祥の地」とされる。市内有数の一等地だが、50年代から無断で建てられた不法占拠の民家があり、府は司法的解決を条件に最低売却価格を72億1500万円として売り出した。
4グループが申し込み、結果的に予想以上の高額で売却が決まった。府企画室は「立地がよく、市内でまとまった土地が品薄状態になっているためではないか」としている。【坂口佳代】
毎日新聞 2007年12月11日 大阪朝刊