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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

自死遺族団体代表の体験が本 「ぼくの父さんは、自殺した」

長崎新聞ホームページ


2008年1月22日のながさきニュース

 家族を自殺で失った遺族らが自らの体験を語り合い、支援策を考える大村市の特定非営利活動法人(NPO法人)「自死遺族支援ネットワークRe(アールイー)」の山口和浩代表(27)=同市在住=を題材にしたノンフィクション「ぼくの父さんは、自殺した。」がそうえん社(東京)から出版された。

 山口代表は、同市上諏訪町の情緒障害児短期治療施設「大村椿(つばき)の森学園」に勤務。自殺対策や遺族の心のケアを支援する東京のNPO法人「自殺対策支援センターライフリンク」の活動にも取り組んでいる。

 中学二年の時に父親が自殺し、自責の念と周囲の偏見に苦しんだ。しかし、高校、大学を通じて参加した「あしなが育英会」で同じ境遇の遺族と悩みを語り合ううちに、苦しみが和らいだ経験がある。自殺者が年間三万人を超す中、自殺を個人でなく社会全体の問題としてとらえ直すために啓発活動を続けている。

 著者は、児童書のノンフィクションなどを手掛ける今西乃子氏。山口代表が父親の自殺に直面した体験や活動の歩みなどを記している。四六判。百六十六ページ。定価千二百円(税別)。各書店で販売中。

 山口代表は「自殺問題から目を背けるのではなく、子どもや大人たちがこの問題を考える一つのきっかけになれば」と話している。
by miya-neta | 2008-01-22 15:41 | 社 会