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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

岩国市長選 米軍機容認の福田氏初当選 反対の前職破る

asahi.com:政治


2008年02月10日23時12分

 在日米軍の再編に伴う厚木基地(神奈川県)から岩国基地(山口県)への空母艦載機部隊移転の是非が争点となった山口県岩国市の出直し市長選が10日投開票され、移転容認派が擁立した前自民党衆院議員の新顔福田良彦氏(37)が接戦の末、移転に反対する前市長、井原勝介氏(57)を破り、初当選した。これで05年秋以降膠着(こうちゃく)していた移転計画が進むのは確実で、当初の国の予定通り14年までに完了する可能性が高まった。当日有権者数は12万1717人、投票率は76.26%(前回65.09%)。

 艦載機移転は05年10月に日米両政府がまとめた米軍再編の中間報告に盛り込まれたが、井原氏は「住民生活に大きな影響を与える。容認できない」と反対を表明。その後、06年3月の住民投票でも反対が87%に上り、周辺町村と合併後の同年4月の市長選でも井原氏が自民党推薦候補らに圧勝した。出直し選は、圧倒的な勝利で移転容認派が多数の市議会をねじ伏せることを狙った井原氏が仕掛けた。移転問題で3度目の民意を問う機会となった。

 選挙戦で井原氏は移転問題に焦点を絞り、06年市長選の再現をめざした。だが、市庁舎建設補助金35億円を国からカットされ、市議会との対立も深まる中、市政の混乱を嫌う市民に背を向けられた。

 一方、福田氏は地元商工会議所会頭を含む経済界や移転容認派市議らの要請を受け、出馬。「国とのパイプ」を強調し、10年間で134億円に上る米軍再編交付金の活用や、基地の軍民共用化の実現を訴えた。

 政党の推薦は受けなかったが、自民党が全面的に支援。06年市長選では、移転に反対していたため自主投票だった公明党県本部が、今回は福田氏を支援。市を真っ二つに割った接戦を制した。

 福田氏は当選確定後、「相手陣営の意見にも耳を傾け、市民の心を一つにしていかなければならない」と語った。

 岩国市の将来を決める重要な選挙となった上に、99年以来3度の市長選で負け知らずの井原氏と、市議選、県議選、衆院選とこちらも99年以降不敗の福田氏のともに知名度の高い候補者の一騎打ちとなったため、市民の関心は高まった。投票率は、期日前投票が前回より約2倍に増えたこともあり、11.17ポイントも伸びた。
by miya-neta | 2008-02-10 23:12 | 政 治