いじめ絡み検挙・補導457人 事件数は10年前の2倍
2008年 02月 21日
2008.2.21 11:14
平成19年の1年間に、いじめやその仕返しに起きた事件で検挙、補導された小学生から高校生の数は、前年比0・7%減の457人だったことが21日、警察庁のまとめで分かった。事件数は13・7%減って201件となったが、依然として10年前の約2倍と高水準にある。
検挙・補導された457人は、中学生が349人(76・4%)で最も多く、次いで高校生が82人(17・9%)、小学生が26人(5・7%)。
いじめに絡む事件201件のうち、97%の195件はいじめが刑事事件となったケース。仕返し目的の事件も6件(3%)あった。
検挙・補導者のうちいじめた側の450人を罪種別でみると、最も多かったのは傷害の215人。以下、恐喝(67人)、暴行(62人)、強要(29人)、暴力行為(26人)などが多かった。
いじめの動機は、「力が弱い・無抵抗」が前年比で3ポイント減ったが、43・3%と突出している。
いじめに絡む事件は平成10年には98件だったが、12年に170件に急増。13、14年に減少した後、再び増加し、18年に233件のピークを迎え、200件台の高水準で推移している。
一方、刑法犯で検挙された少年(20歳未満)の数は前年比8・5%減の10万3224人。人口1000人当たりの少年検挙者の割合は13・8%で、4年連続の減少となったが、成人の5・5倍にあたる。