脱「ゆとり」へ補習増加 大学生・教師OBも指導
2008年 03月 13日
県内の小中学校 希望者など対象
県内の小中学校では、学力アップを目的にした補習授業を実施するところが増えている。文部科学省が先月公表した学習指導要領改定案は、現在の「ゆとり教育」で学力が低下したとの批判から、主要教科の授業を1割以上増やすことを柱にしている。県内で実施されている補習授業も、体験型から主要科目の理解を促すための授業への転換が進みつつある。
ゆとり教育からの転換を打ち出した学習指導要領の改定案は、「ゆとり」の象徴とされた「総合学習」を削減、国語、算数・数学、理科などの主要教科の授業増、学習内容も前回削減された部分の一部復活などが柱になっている。小学校は2011年度、中学校は12年度から実施される。 県教委は、昨年4月の「全国学力テスト」の結果を踏まえ、3月末までに各小中学校に課題を検証し改善する「学力向上プラン」の作成を求めている。県教委は、授業や宿題などのほか補習もプランの一例として想定している。
能美市は新年度から、土曜日を利用して小学4~6年生の希望者を対象に補充教室「フォローアップスクール」を始める。土曜日に補習を実施するのは県内の市町では初めてで、国語と算数の復習を中心に、退職した元教師が指導する。月3~4回、根上、寺井、辰口の3地区ごとに開催する予定で、導入理由について市教委学校教育課は「学力の基盤となる小学校で、不安を解消したい」と話す。
金沢市立野町小(山下良夫校長)では昨年9月から市教委や保護者の了解を得て、放課後の補習授業を行っている。授業の様子やテストなどから必要と判断した児童が対象で、体育を除いた全教科で実施、講師はボランティアの大学生や保護者のほか、教頭も教壇に立つ。山下校長は「問題解決能力や思考判断を付けるためには基本が大事。分からないところを知るためにも、一人一人に合わせた学習が出来る補習は効果がある」とし、来年度以降も実施する予定。
(2008年3月13日 読売新聞)
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