ネットいじめ:対策リーフレット作成 10万5000部を配布 県教委/鹿児島
2008年 03月 17日
県教委は、「学校裏サイト」など、インターネット上の掲示板などで問題化しているいじめに対応するため、「ネットいじめ対策リーフレット」を作成した。公立中と公立高1、2年生の保護者、小中高と特別支援学校の全教職員に、計10万5000部を配布した。
パソコンや携帯電話のサイト上でのいじめは全国的に問題となっており、文科省の調査では県内でも48件のいじめが報告された(06年度)。児童・生徒の携帯電話所持率やパソコン利用率が高まっており、被害を防ぐため昨秋作成した。
パンフではネットいじめの例を掲載。生徒や卒業生らが非公式に作って学校に関する話題を書き込む「学校裏サイト」の例では、実名入りで特定の生徒の悪口を書いたり、金銭の要求をする文面も。無料の自己紹介サイト「プロフ」についても「不特定多数が利用できるため、性犯罪や殺人などの事件につながった例がある」と指摘し、注意を促している。防止策として、「ネット利用について家庭でルールを決める」など、7のポイントを列挙している。
県義務教育課は「防止には学校と家庭の連携が不可欠。参考にしてもらえれば」と話している。【福岡静哉】
毎日新聞 2008年3月17日