運慶工房作「大日如来像」、クリスティーズ落札は真如苑
2008年 03月 25日
2008年03月25日17時03分
鎌倉時代の仏師・運慶の工房の作品とみられる「大日如来像」を、ニューヨークのオークションで、三越に依頼して1437万7千ドル(約14億円、手数料込み)で落札したのは、東京都立川市に総本部を置く宗教法人・真如苑(しんにょえん)だったことが25日、わかった。真如苑は、02年に旧日産自動車村山工場の跡地の約7割を739億円で買収したことでも知られる。
落札した「大日如来像」は、約10年後に村山工場跡地の施設が完成したらそこにまつり参観してもらえるようにする、それまで、5年間は、東京国立博物館などに預けて調査してもらいたいという。国外流出が懸念されたこの仏像だが、日本にとどまることになった。
真如苑は在家の仏教教団で、信者数は約84万人とされる。