人権侵犯、過去最高の2152件…学校でのいじめ2倍に
2008年 03月 28日
法務省が28日に発表した2007年の「人権侵犯事件の状況」によると、全国の法務局などが新たに扱った人権侵犯事件計2万1506件(前年比0・8%増)のうち、学校でのいじめに関するものが過去最高の2152件(同121・2%増)になった。
法務省が相談態勢を強化して、これまで表面化しなかった事例の発見に努めたことなどが要因と見られ、いじめ問題の根深さを改めて印象づけた。
いじめに関する人権侵犯事件とは、いじめに対し、学校が不適切な対応をとった事案を指し、いじめの件数そのものではない。同省は昨年、子どもの人権問題に関する電話相談「子どもの人権110番」をフリーダイヤル化。全国の小中学生に悩み事などを書き込む「子どもの人権SOSミニレター」を配布するなど、実態の把握強化に取り組んだ。この結果、過去最高だった前年の2倍以上のいじめに関する人権侵犯事件を扱うことになった。
一方、人権侵犯事件全体の内訳で最も多かったのが「暴行・虐待」で4937件(同4・7%減)。全体の23%を占めた。このうち女性、児童、高齢者、障害のある人が被害者となった割合は85・5%。児童虐待は600件で、前年より12・4%増加した。騒音など近所間のトラブルの「住居・生活の安全関係」が4120件(同2%減)、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)などの「強制・強要」が3947件(同25・7%減)だった。これらの人権侵犯事件のうち、インターネットを通じて引き起こされたものの総計は、過去最高の418件(同48・2%増)。
(2008年3月28日 読売新聞)
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