学テ、指導要領改定を特集 07年度文部科学白書
2008年 04月 08日
文部科学省は8日、全国学力テストの結果や学習指導要領の改定などを特集した2007年度文部科学白書を公表した。
白書は冒頭で、改正された教育基本法や学校教育法などの内容を紹介。昨年、43年ぶりに実施した全国学力テストの結果を示し「学校の決まりを守る児童生徒の方が正答率が高い傾向」との“分析”も示した。
小中学校の授業時間数を増やした改定学習指導要領については、中教審の答申を中心に7ページにわたって解説した。
このほか京大の山中伸弥教授による世界初の万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」作製や、ハイビジョンカメラで月面撮影に成功した月周回衛星「かぐや」の成果もトピックスで紹介。
一方、道徳の教科化などの提言で論議を呼んだ教育再生会議は、わずか半ページのコラムで扱っただけ。沖縄県民の反発を引き起こした沖縄戦集団自決をめぐる教科書検定問題については「検定結果の公表後、さまざまな意見が寄せられた」と訂正申請を認めた事実関係だけを記述。
2008年04月08日火曜日