中国の五輪聖火防衛の警備員伴走認めずと、豪州首相
2008年 04月 10日
2008.04.10 Web posted at: 20:13 JST Updated - CNN/AP
北京――中国訪問中のオーストラリアのラッド首相は10日、北京五輪の国際聖火リレーで中国が走行中の妨害工作を阻止するため派遣している警備員の伴走をキャンベラでは認めないとの考えを示した。温家宝首相との会談後の会見で表明した。
豪州の首都キャンベラでは4月24日に聖火リレーがあるが、首相は「彼らはリレーの間、バスで移動しなければならない」と述べた。リレーのための安全対策はすべて豪州治安当局が講じると強調した。
ただ、聖火を次走者に手渡す時など特別な場合には中国警備員がバスから降りることを認めることもあると指摘した。
国際聖火リレーではロンドン、パリでチベット自治区での暴動、武力鎮圧や人権侵害などを背景にした妨害行動が起きているが、中国警備員の横暴な行動への批判も出ている。中国の国営メディアによると、これら警備員は人民武装警察部隊から選ばれているという。