千葉の県立高校、入学金未納の生徒を入学式に出席させず
2008年 04月 13日
千葉県八千代市の県立八千代西高校(生徒339人、大迫太校長)が、8日の入学式で、入学金を持参しなかった新入生の男女生徒2人について、滞納する可能性があるとして式に出席させず、別室で待機させていたことがわかった。
2人は同日中に入学金の全額または一部を納め、式終了後、それぞれ校長室で入学許可を言い渡された。
須藤信夫教頭は「入学金を納めないと、県条例により入学させられず、式に出席させても入学者として名前を読み上げられない。みんなと一緒に入学させたかったが、苦渋の判断だった」としている。
須藤教頭によると、同校は新入生159人の保護者に対し、3月上旬に郵送した文書と同月中旬に開いた入学説明会で、入学式当日に入学料5650円や教材費など計9万円を持参するよう連絡。用意できない場合は分納でも可能と説明した。
生徒2人は別室で待機中などにそれぞれ保護者と相談。結局、男子生徒は昼ごろに9万円全額、女子生徒は夕方に2万円を、それぞれ母親が持ってくるなどして納入したという。
(2008年4月13日17時54分 読売新聞)