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「二条河原落書」のネタ帳


by miya-neta

古森委員長の罷免を求める 4市民団体が署名運動

東京新聞:放送芸能(TOKYO Web)


2008年4月10日 朝刊

 NHKの古森重隆経営委員長(富士フイルムホールディングス社長)が委員長としての適格性を疑わせる言動を繰り返しているなどとして、「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」(共同代表=醍醐聡・東大大学院教授ら)など四つの市民団体が、古森委員長の罷免を求める署名運動を始めた。同委員長については、特定の政治家の会合に出席していたことも新たに判明、その言動が再び波紋を広げそうだ。 (近藤晶)

 古森委員長は昨年九月十一日の経営委員会で、選挙期間中の放送について「歴史ものなどはいつも以上にご注意願いたい」と発言。今年三月十一日にも、海外向けの国際放送は「利害が対立する問題については、日本の国益を主張すべきだ」と発言し、物議を醸した。

 四団体は、これらの発言のほか、二月二十六日に都内で開かれた自民党の武藤容治衆院議員(岐阜3区)を励ます会に出席したことなどを問題視。「政治から独立した自主・自立を堅持するNHKの責任者として適格性を疑わせる」などとして、内閣と国会に経営委員の罷免を申し入れるため、八日から署名集めを始めた。

 放送法は「内閣総理大臣は、委員に職務上の義務違反その他委員たるに適しない非行があると認めるとき」などは、両議院の同意を得て罷免することができると規定している。

 一方、古森委員長は八日の委員会後の会見で、署名運動とは別に四団体から公開質問書が出ている励ます会への出席に関し、「武藤議員は富士フイルムに十年以上勤め、よく知っている後輩。社長として出席し、経営委員長の立場としてではない」と釈明。不偏不党を定めた放送法には反しないとの考えを強調した。

 さらに「自己紹介の中で『経営委員長を仰せつかっています。NHKをひとつよろしくお願いします』と話したが、委員長の職責とは関係ない。『武藤君をよろしく』と言ったわけではなく、『頑張ってください』とエールを送った」と説明。同日の経営委員会でも同様の報告を行い、了承されたという。

 武藤議員は、自身の公式ホームページに掲載しているニュースレターで、NHKについて「国営放送の位置付けが必要」などと記述しているが、これについて古森委員長は「間違えて言ったんだろうと思う」と述べた。市民団体の署名運動に対しては、「罷免は首相が国会同意を経てするので、私がコメントするところではない」とした。

 古森委員長の釈明について、醍醐共同代表は「古森氏は、励ます会の発起人の中にも入っている。あいさつで経営委員長と言っており、社長として出席したというのは通じない。NHKを意識的に『国営放送』と呼ぶ議員を励ます会に出席するのは常軌を逸している。経営委員会が不問にしたことも問題だ」と批判した。
by miya-neta | 2008-04-10 09:41 | メディア