大分県教委汚職、起訴の参事「採用には“議員枠”」
2008年 07月 10日
大分県の教員採用を巡る汚職事件で、県教委義務教育課参事の江藤勝由被告(収賄罪で起訴)が「採用には『議員枠』があった」と話していることが、同被告の関係者の証言でわかった。
これについて、同県の中堅県議の一人は、読売新聞の取材に対し、江藤被告とともに収賄容疑で逮捕された同県由布市教育長・二宮政人容疑者(61)が、同県教委ナンバー2の教育審議監だった2005年から06年にかけ、数回にわたって審議監室に赴き、二宮容疑者に採用試験の受験者リストを持ち込んだことを認めた。
リストは有力な支持者が作成したもので、この県議は「リストに載っている人たちについて、合格するために不足している点を聞いたり、どんな人物かを説明したりした。金銭の授受はなく、口利きした受験者が合格しないことも多かった」と説明した。
(2008年7月10日03時11分 読売新聞)