府教委職員が仕掛ける 盗聴器「同僚の話に興味」
2008年 09月 13日
'08/9/13
大阪府教育委員会の高等学校課内で盗聴器が見つかった問題で、府教委は十二日夜、同課の男性指導主事(48)が仕掛けていたと発表した。
指導主事は同日夕、府教委幹部に自ら名乗り出た。「同僚職員の会話に興味があった」と話し、「本当に申し訳ないことをした」と幹部に謝罪。六月中旬から八月中旬にかけて二十回程度、自分の机の引き出しに受信器を置き、イヤホンで会話を聴いていたという。
府教委は懲戒処分する方針。
府教委によると、指導主事は六月上旬、通信販売でコンセントのタップを装った盗聴器を二万五千円程度で購入。同中旬、同課生徒指導グループの机上に仕掛けた。
指導主事は別のグループ所属で、生徒指導グループの男女四人の会話を勤務時間中などに盗聴。「楽しそうに話していたので内容を知りたかった。盗聴は今回が初めて」と話している。八月に受信器は持ち帰ったが、盗聴器は取り外す機会がないまま放置していた。
一九八二年から十八年間、府内の中学や高校の教諭を務め、二〇〇〇年から府教委に勤務していた。
府教委は十二日午後、府警東署に発見の経緯を説明、盗聴器を任意提出した。
府庁別館五階の高等学校課は、昼間は誰でも出入り自由なため、外部の人物が設置したとの見方も出ていた。府は十六日以降、ほかに盗聴器がないか府庁本館と別館を調査する予定。