とんだ濡れ衣!橋下知事「僕じゃない」
2008年 09月 13日
大阪府教育委員会事務局の高等学校課内で盗聴器が11日深夜に見つかり、橋下徹大阪府知事(39)が12日、「(盗聴器を仕掛けたのは)僕じゃない」と否定する騒動があった。知事が最近、国際児童文学館職員の働きぶりをビデオで隠し撮りしたり、教育委員会と全国学力テストの公表をめぐって衝突するなどしていたことが、この発言の背景にあったようだ。「内部の人間がしたことなら残念」と話していたが、同日夜に教育委の職員の仕業と判明するお粗末な結末となった。
「(盗聴器を仕掛けたのは)僕じゃない。注意喚起していきたい。僕は絶対に違いますから」。午後1時すぎ、橋下知事は開口一番、報道陣に対して自らの関与を否定。「外部からであれば事件性があるし、内部であれば非常に残念」と時折、苦笑いを浮かべながら話した。また「そんな大それたこととは考えず、きちんとしたい。一般企業ではよくあること」と持論を展開していた。
その約8時間後の午後9時から府教委が会見して、職員の仕業だったことを幹部が公表。その席に知事の姿はなかった。
橋下知事が廃止方針の文化施設職員の様子をビデオカメラで隠し撮りさせていたことが発覚したのが6日前。その後も箕面市のFMラジオの公開生放送で市町村教育委を「くそ教育委員会」呼ばわりするなどゴタゴタが続いていた。あまりに“タイムリー”な盗聴器騒動に、自ら身の潔白を示していた。
盗聴器は11日午後11時すぎ、偶然、府庁周辺で取材していた朝日放送(大阪市)のスタッフと発見業者が人の声を傍受。府職員の立ち会いで、別館内を探し、発信源のタップを発見した。分解すると、周囲7~8メートルの音声を拾って100メートル先まで飛ばすことができる小型の盗聴器が入っていた。仕掛けられていたのは高等学校課内の生徒指導グループの机上だった。
[ 2008年09月13日 ]