27日に50歳 小室被告「もう一度チャンスを」
2008年 11月 21日
「僕には音楽しかない」「もう一度チャンスを与えてほしい」。21日、5億円の詐欺罪で起訴された音楽プロデューサー小室哲哉被告(49)。3週間近い大阪拘置所での取り調べに「逮捕されてよかった」と晴れやかな表情を見せることもあり、復帰の意欲を強めているという。
関係者によると、小室被告が寝起きする拘置所の房は暖房設備がなく、日を重ねるごとに厳しくなる冷え込みに「寒い」と弁護士に訴えた。魚嫌いの偏食を知っている根強いファンからの差し入れが相次ぎ、拘置所の食事はあまり食べなかったようだ。
逮捕当初は、世間から詐欺師のように言われていることにショックを受けた様子で、接見した弁護士に母親からの手紙を読んでもらうと、涙を流すこともあった。
しかし時間がたつにつれ、晴れ晴れとした表情も見せるように。
調べで「ピークを2回経験したアーティストは自分しかいない。周りが誰も文句を言わない中、疑問を持ちながらも豪勢な生活を続けていた」と客観視。「香港での失敗が大きかった」と振り返り、借金の返済に追われる日常から解き放たれたことに「逮捕されて、むしろよかった」と打ち明けたという。
27日には50歳になる小室被告。「軽々しく歌詞に使っていた『チャンス』という言葉の重みを、これからは認識する」と話しているというが、被害金を弁済できるめどは立っていない。判決は厳しいものになりそうだ。
[ 2008年11月21日 18:09 ]